次に、「業界でのパクりパクられは日常茶飯事でしょ」と思った方に私は言いたいことがある。確かにそうとも取れる。実際にオレンジレンジのように直接的なパクり方をしているアーティストも恥じるべきながら若干いる。しかし、大半のアーティストの言うパクリというのは、音楽性に共通する部分や、ミュージシャンの目指す方向性などのミュージシャンの根底をなすものである(=音のみに限らない思想的なこだわりがある)。しかし、オレンジレンジは、彼ら自身が音楽に対する譲れない考えなどが基本的に存在しないので、他ミュージシャンの音楽性やこだわりなどはほとんど無視して、こだわりのあるミュージシャンの苦労して作り上げた曲という作品から、オレンジレンジの作曲担当がその作品のイイ部分だけを抜き取って自分の音楽として世に排出している(=音がよければそれでいい、こだわりもへったくれもない商業音楽)。そうしてできた“ツギハギ音楽”は、いいメロディだけのツギハギなのでやたらと耳のこりがいい。これが彼らの売れている理由である。彼らがバラードからポップやロックまで全ての曲を作れるのもこれが理由だと思っていただいても過言ではないのだ。また、これらの、ジャンルを問わない音楽も盗用の疑惑が出ている。そしてジャンルを問わずいいメロディを盗用している事から、彼らの音楽性にはこだわりがない事も解る。メンバーの1人が言っていた「こだわりがないのがこだわり」という発言も彼らにこだわりがない事を裏付けている。 |